家造りの理想と現実
エコロジー
@ 太陽光発電
予算不足で断念。家造りの目玉にしたかったので、いまだに気持ちの上でもやもやしている。家造りは継続するものと考え、数年後のジイの退職金をつぎ込むようにしたい。その頃には太陽光発電のイニシャルコストも少しは下がっていることを期待して。
A オール電化
化石燃料を極力使用しないという理想は、太陽光発電の断念でもろくも崩れる。次いで、暖房設備として考えていた床下の蓄熱電気暖房機が灯油を熱源とする富士通ゼネラル社製の「ホットマン」に変更。深夜電力利用の電気温水器、IHクッキングヒーターは導入できた。
※ホットマン
室外機で80℃の温水をつくり、室内機にその温水を送り込み、室内機から70℃の温風を吹き出して室内を暖める方式。ジイとバアの家では、室内機を床下に2台設置し、床下から壁体内の空隙を通じて暖気が送られ、室内がその輻射熱で暖められるホクシンハウスのFB工法を採用した。将来、太陽光発電と合わせ蓄熱電気暖房機が設置できるよう床下高を900mmにした。
B ダイオキシン対策
ダイオキシン発生の原因物質になる塩ビ製品については、極力使用しないようにしたかったが難しかった。
塩ビ系製品を使用せざるをえないとしたもの 給排水管の一部、電気配線、キッチンの壁及び天井の一部とトイレ、洗面室、洗濯機室の床は塩ビ系。ユニットバスの部材の一部。
塩ビ系製品の使用を避けることができたもの 壁・天井にクロスは、ドイツ製のルナファーザー(自然素材)を使用する。床、廊下・リビングの腰壁、吹き抜けの斜天井は、むく材(樺桜)を使用。
バリアフリー
@ 段差の解消
1階の室内は全て段差なしとした。車椅子で1階室内は自由に移動できるスペース。玄関は20pの段差があるが、玄関ドアの幅を80cm以上にし、かつ車椅子が回転できるだけのスペースを確保した。
A トイレ
1階のトイレは、介助しやすい広さを確保するため1.5帖とした。便器の座る高さをスペーサーを用いて5センチかさ上げする。手すりはどういう障害になるかわからないので将来取り付けることとした。トイレの場所を主寝室の近くにした。
B 引き戸の多用
洗面脱衣室、浴室(3枚引き戸)、トイレは引き戸にし、それぞれ80cmの有効幅確保。その他クローク。例外は、スペースの関係で片開き戸にした納戸と、気密の関係で片開き戸にした食品庫。
C 手すりなど
階段に手すりは付けたが2階はバリアフリーとしての配慮はしなかった。障害を持った人が2階は使わないという前提。ただ、バリアフリーというのは、健常者にも使いやすいということだと思うので予算が許せば極力対処したい。
D 温熱環境
最大のバリアフリーである全室温度差がなく、冷ショックをおこさない温熱環境は、FB工法の採用で達成できそうだ。
高気密・高断熱
@ 外断熱(外張り断熱)による高気密住宅
グラスウールを使った内断熱による高気密住宅は、最初から選択肢からはずした。外断熱の断熱材としては、石油化学製品は、将来最終処分をする時に環境への負荷が高いので、できれば避けたい所であったが、最終的には押し出し法ポリスチレンフォームを使用する北信商建のFB工法を選択した。石化製品を焼却処分する時には、ダイオキシン類が発生しやすいが、現在の技術では徹底した燃焼温度管理や生石灰などの中和剤、バグフィルターなどの装置により、ダイオキシンの発生を人体への影響のないレベルまで抑制することができるところまできている。この家が処分されるであろう半世紀以後では、恐らくダイオキシン対策は完全に確立されていることと期待できる。ポリスチレンフォームからの環境ホルモンの湧出については、まだ学術的には疑問の余地もあるということで、検討から除外した。
A 熱交換換気
高気密・高断熱住宅と密接不可分な装置である換気システムについては、第1種全熱交換換気扇を採用した。
B 断熱ガラス
プラスチックサッシにLow-Eペアグラスを採用した。理想から言えば木製サッシであったが、単価・メンテナンスの面でプラスチックにした。
トップへ         目次へ         次へ
「家造りの基本的な考え方」を北信商建鰍ノ提示し、設計・見積もりをお願いした結果、最終的にいくつもの項目について、断念したり、不十分であったりという結果になった。理想と現実のギャップをつくづく感じた。今後のためにそれを整理して記録する。(02/04/01UP)