合併浄化槽
02/06/04ワールドカップ日本対ベルギー戦の日UP
合併浄化槽は、し尿のみを処理する単独浄化槽と違って、台所や風呂、洗面、洗濯水などの生活雑排水も合わせて処理する浄化槽のことです。生活排水も浄化するので、環境への負担(河川の汚染、悪臭など)を減らすことができます。そのため、合併浄化槽を設置すると市町村が窓口になって、国からの補助金が出ます。県や市町村によって、国の補助金に上乗せした補助金が出る所もあるようですが、北御牧村では、建物面積130u未満5人槽に対し、360,000円、130u以上7人槽に対し、500,000円の補助金が出ます。ちなみに、現在ジイとバアが住んでいる埼玉県A市では、建物の面積による条件はなく、実際に設置する浄化槽の規模によって補助金の額が異なります。5人槽が354,000円、6人槽及び7人槽411,000円、8人槽〜10人槽519,000円となっています。A市は公共下水道の普及率が高いので、その分浄化槽に対する補助金が少ないようです。このように、補助金の条件、金額はそれぞれ市町村によって異なるので、建設地の市町村に問い合わせるとよいでしょう。なお、これも市町村によりますが予算の範囲内で補助金を出す関係で、タイミングが悪いと(年度末近くなど予算の残がなくなると)出ない場合もあるので早めに問い合わせ、補助申請が必要です。
ジイとバアの住んでいる地域は、すでに昭和40年代に公共下水道化されています。家のすぐ近くに鴨川という川が流れています。今でも鴨が泳いでいますが、生活排水が流れ込んでどぶ川状態になっており、かつての清流の面影はまったくありません。この川の沿線にはまだ公共下水道の整備されていない地区もあるので、生活雑排水が流れ込んでいますが、その地域も現在区画整理が進んでいるので、数年後には生活雑排水が流れ込まなくなります。しかし、皮肉なことにそうなると川に清流が戻るのではなく、川の水がなくなってしまう心配があります。都市化が進み道路も整備され、雨水も道路の排水管を通って処理されると、川の水源となる雨水が川に流れたり、地下に浸透した雨水が湧き水となって川に出てくることがなくなってしまうので、川が枯れてしまうのです。しかも、大雨のときは地下に浸透しないで一気に川に雨水が流れ込むため、河床や護岸の整備を怠るとすぐにあふれ洪水騒ぎになります。普段は水が枯れ、大雨のときは洪水になるというこの川に、恐らくかつての清流は戻らないでしょう。A市では数年前から井戸から汲み上げた水を川に流しています。しかし、大量に汲み上げれば地下水が枯渇し、地盤沈下を起こしてしまうので、汲み上げる水量には限度があります。一度壊した自然を取り戻すのは大変なことです。
さて、話を戻して北御牧村の合併浄化槽ですが、ジイとバアの家の周りは、排水路が整備されていません。公図上水路はあるようですが、現況は素掘りで流末もよく解かりません。以前宅地だった所なので水路があるかもしれないと、排水路を探したのですが見当たりませんでした。おそらく自然の吸い込み(地下への)で処理していたものと思われます。しかし、排水路がない以上、極力生活雑排水を敷地以外に流れ出さないようにしなければなりません。垂れ流しは、環境に良くないし、近隣の人への迷惑にもなります。そこで、排水処理を地下浸透処理方式(浸透トレンチ)にしました。北御牧村では浸透トレンチにする場合は、事前協議が必要です。地形図、設置場所付近の平面図と付近の状況がわかるカラー写真、地下浸透処理を行う土地の土質柱状図、土壌の浸透試験結果、浄化槽の規模・構造・性能、地下浸透装置の構造、検水井の構造の書類を提出し、事前協議という名の承認をもらい浄化槽設置届書を提出します。以上の手続きは全て業者の方にやっていただきました。
浸透トレンチは、周りに砕石を施した地下90pに10mにわたって有孔管(穴のあいた塩ビの管径100φの管)を埋め込み、浄化槽からの排水をその穴から地下に浸透させるものです。凍結深度以下の深さに埋め込んであるので冬場でも凍らず自然に地下に浸透するので、近隣へ迷惑をかけないで済みます。当初北御牧村のような冬期の気温が低い所でトレンチ式が有効か、また粘土質の硬い地盤で浸透性があるのか心配でしたが、浸透試験では特に問題はなかったようです。(試験結果3ヶ所の試験孔で3回の浸透試験の結果、平均で1.09p/分 許容範囲0.6以上)また、北御牧村の凍結深度も50p未満ということで90pの深さに埋設すればまったく心配ないとのことです。
合併浄化槽の補助金の申請については、工事を施工したホクシンハウスの協力会社から北御牧村に代理申請をしてもらい、6月7日付けで36万円の補助金交付決定を受けました。この補助金を前提に建設費が当初の予算オーバーにもかかわらず契約を決断した経緯があるので一安心です。
※追記
北御牧村から平成14年8月19日に「合併処理浄化槽設置整備事業補助金」として上記36万円が振り込まれました。
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